再開おっさんのJT65奮闘記

まだまだ未熟者で失礼な点、不慣れでご迷惑かけてるとこもあると思いますが、今回集中的にJT65Aをやってみてのまとめです。

追記 2016/06/02
これは1年半前に初めてJT65を運用したころに書いた物で、当時はまだよく使われていた”JT65-HF”を使っていました。現在、JT65-HFは開発が終了してしまっていますので、今から始められる方は

  • WSJT-X
  • JT65-HF HB9HQX edition

あたりを使われるのが良いと思います。


必要なもの:
パソコン、リグとの接続インタフェース(送信制御系、オーディオI/O)

まず、リグとパソコンを繋ぎます。
送信制御は何通りかやり方があります。
1. PTTの制御による方法
2. CATコマンド(シリアルインタフェース経由)による方法
3. VOXによる方法

準備するインタフェース、それからパソコンの端子にもよるので、適切なのを選んでください。
私は八重洲のリグ(FT450D、FT817ND)だったので、SCU17を購入しました。

SCU17に関して言えば、JT65で使うにはオーディオ入力の基準レベルが低い(=インタフェース出力やパソコンのマイクゲイン設定を、かなり下げる必要がある)、オーディオ出力がかなり大きい(インタフェースのリグへ出力レベルやスピーカー出力レベルをかなり下げる必要がある、アッテネーターを入れてもツマミは9時の方向まで上げるかどうか)。

次にJT65HFというアプリを検索エンジンで探してダウンロード、くインストールしてください。

アプリを立ち上げ、オーディオインタフェースの設定を済ませてください。
今朝ワッチしてたら、インタフェースがあってなくて、USBで実況放送しちゃってる方とか、Win7の起動サウンドを垂れ流す局とか困ったちゃんがかなりいました。

アプリの設定では、自分のコールと、グリッドを設定する必要があります。グリッドは上4文字でOKです。

さて、まず、接続したら、1003910138/14076/18102/21076kHzをUSBで受信して、ピーパープーポーという感じのオーディオ信号が聞こえるかを確認の上、JT65HFのウインドウ左上の入力レベルが、ノイズレベルのみの時に-2〜0程度になるように調整してください。

日本からだと国内、中国、香港、韓国から強い信号が入ると、ノイズレベルで0の設定だとレベルオーバーしがちでした。

また、受信できているのにうまくデコードできないときは、時計の時刻設定がずれてる可能性があります。NTPの時刻補正を定期的にやってくれる常駐ソフトや、サービスをインストールしてください。NTPでプラマイ0.5sが目安です。

次に送信のレベル調整です。
その前に、出力はDPやGPで30W程度が上限と考えてください。もちろん資格や局免の電力指定以下の出力としてください。環境によっては電波防護の基準値を満たせるレベルに下げる必要がありますね。
また、JT65では、毎分ごとに47-48秒間を設定出力で連続送信します。お手持ちのリグの取説のデジタルモードのところにも出ていると思いますが、デジタルモード時は定格の1/3〜1/2くらいの出力に絞ってください。

その設定ができたら次はマイクゲインやリグに入れるオーディオ信号のレベルを調整します。ダミーロードをつないでください。
その状態でCALL CQをクリックして、TX Enableをオンにしてリグが送信状態になるのを待ってください。
ここで、リグが送信状態にならないようなら、接続や、送信切り替えの設定を見直してください。

送信レベル(マイクゲイン、インタフェースからのオーディオ出力レベル)ですが、ここでは、まずおおよそのレベルがどの辺りに来るかを確認して設定すればよしとします。

その送信レベルですが、送信時のメーターの表示設定をALCに変えて、送信のピーク時にわずかにALCが振れる程度にしてください。SSBで話す時のようにガンガンALCが振れるようでは困ります。

受信をある程度やってると、信号が弱めでも、ALCを振り込ませている局はウォーターフォールを見ているとわかりますよ。最初、アジアの局は信号が強いからそう見えるんだと思ってました(AGCが効くから)が、ALCがかかりすぎてもそんな風に見えるようです。

さて、ここで注意点ですけど、JT65では、運用周波数のUSB側2KHzの帯域内で、約200Hzの幅を使って交信します。

そして、オーディオ信号ですが、帯域内でどの辺りになっているかで、ALCのかかり具合が変わります。なので、特に交信相手を切り替えた時の初回の送信の時はALCが振れすぎていないか毎回確認し、ALCが振れないように調整してください。

それからSSBジェネレータの特性だと思いますが、2kHzの上端下端近くではパワーが出づらいです。そこでも注意です。ウォーターフォールを見て、ノイズが弱い帯域は送信が弱いと思っておけば良いと思います。

実際の交信方法は、まずは交信をしばらくワッチしてみてください。

基本的にはこんな流れです
CQ局からロケーター付きCQ
コール局がロケーター付きで応答
CQ局からレポート付き応答
コール局からレポート
CQ局からRRRかファイナル
コール局からファイナル
CQ局からファイナルか次のCQ

受信とデコードが終わってからだと10秒間程度で次の送信にかかるので、タイピングしてる余裕ないと思います。

ボタン一つで自動生成してくれる機能や、マクロなど使うと便利です。

また、オススメの補助アプリもあります。

1. JT alert
CQ局や自局への呼び出し、送信を知らせてくれます。またDX局のカントリー、ロケーターからの距離概算なども知らせてくれます。

2. JT macro (for JT65-HF)
定型文をワンクリックで生成してくれます。ただ、私の環境では設定が不十分で、文字列置き換えがうまく動作しませんでした。(追記 2016/06/02 その後、JT macroはJTalertと同梱配布となりました)

3. JT linker
Turbo Hamlogをお使いの場合、これを起動しておくと、JT65-HFの画面のlog QSOをクリックした時にハムログの方に送信してくれます。

海外局を見てるとログ連携で即eQSLなどを送ってくれるものもあるようで、それについては私はこれから調査です。(追記 2016/06/02 WSJT-Xの場合はJT alertと連携して実現です。JT65-HF HB9HQXの場合はアプリ単体でも可能ですし、JT alertと連携させてJT alertから送信することも可能です)

eQSLかLOTWはどちらかは必須のようです。
私は数年前からパスポートが失効してるのでLOTWは未申請です。
eQSLの場合は、局免のスキャン画像かデジカメ撮影写真を送ってAuthenticity Guaranteed(AG)状態にすることをお忘れなく。

以上駆け足でしたが、おっさんのJT65入門編でした。

 

追記:2015/11/10 3:42

コメントにて根岸様からご指摘を受け、10MHzの運用周波数のミスを訂正しました。

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再開おっさんのJT65奮闘記」への10件のフィードバック

  1. はじめまして。
    JF1FAO根岸と申します。JT65でQSOいただいています。
    今日も先ほど30mでCQを見つけたのでコールしたのですが、届きませんでした。

    さて、本題です。
    FTDX-1200+SCU-17を使って、USB接続でHFデジタルモード(JT65/JT9)を運用しています。
    実は、変調周波数によって送信出力が大きく変わるので困っています。
    高いほうの変調周波数で出るときは、毎回パワーを調整するのでとても面倒です。
    このようなことはありませんか。

    300-1200Hz位はほぼ平坦なのですが、1600-2700Hzでは送信出力が直線的に低下します。
    パソコンからオーディオを入れて、終端型電力計(FS:25W)で測定したところでは、
    300-1200Hzではほぼ20Wで一定
    1600Hzで16W
    2000Hzで12W
    2400Hzで8W
    2600Hzで5W
    2700Hzで3.5W
    2800Hz1.5W
    という状況でした。

    マイクイコライザの設定を変えても、高域で出力が低下する傾向に変化はありませんでした。
    他社ですが、IC-7100Mでは300-2700Hzまで送信出力はほぼフラット(20W±1W)でした。

    別件ですが、記載事項の
    >10039/14076/18102/21076kHzをUSBで受信して、(略)
    ここのところは10138kHzが正しいと思われます。

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    1. JF1FAO 根岸様
      QSO、それから書き込みをありがとうございます。

      SSBのフィルターの特性、サイン波のパワー等もあって、帯域内では上にいくとそのままではパワーが出ません。

      またキャプチャ画面を見てお気づきの様に、私の環境(FT450D+SCU-17)では2.5kHz帯域の上端下端では受信時にノイズが増えており、実質的な感度が低くなっています。

      ですので、500~2000Hz内では、たとえば21.07600にVFOを固定していますが、それ以下(オフセットが300Hzなど)やそれ以上(オフセットが2200など)の範囲になる場合は、VFOを+1.0kHzしたり-0.5kHzしたりして、送受するオーディオの周波数が1.0kHzからそれほど離れないように調整しています。WSJT-XではQRG周波数として21.076MHz, 21.077MHzなど1kHz違いを追加しています。(ただし、よく出る7, 14, 21MHzだけ。10/18/24はそこまでずらすことがなく、28は今アンテナがないので・・・)

      それはそれとして、普段私は100W機でパワー30W上限にセット(アンテナもバーティカルなのでこの程度がERP的に上限かと思っています)その状態で、オフセット周波数が変わる都度、ALCが振れるかどうか程度に調整しています。下から上に移動すると変調信号のレベルを上げ、上から下に行くときはレベルを下げます(でないとALCが振れすぎて、線形度が下がると思います。DATA側に入力しているのでEQとコンプはかかりません)。

      以前はSCU-17のアナログレベルで合わせていましたがさすがに面倒になったので、WSJT-Xではコントロール画面右側のデジタルボリュームを使っています。マウスでスライダーをクリックしてコントロールを選択状態にし、カーソルキーの上・下を数回おしてやる程度で、フィルターの肩にかからない範囲のオフセット周波数なら調整可能です。

      S/N的に若干不利になるのは承知の上で、利便性を追求してしまいました。

      また、10039の件、ご指摘ありがとうございます。そうですね、こではオフバンドです・・・

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  2. レスありがとうございます。

    わたしも八重洲の時は周波数を+0.5kHzや+1kHzにして、その分をパソコンでマイナスにしています。
    または、マイクゲインでその都度パワーを調整しています。
    IC7100mではこんな面倒はないのに、と思いながら。

    原因の一部はSCU-17にあるようです。
    SCU-17の出力をテクトロのデジタルオシロで測ると、250Hzから1200Hzまでは54mVから57mVでほぼ一定なのですが、2700Hzでは36mVに低下しますから、これにも少し要因がありますね。
    アイソレーションのためのトランスのせいかもしれません。
    市販の安価なUSBオーディオインターフェイスを使うと、200Hzから4000Hzまで65mV一定ですから。

    いいね

    1. 根岸さん

      オシロお持ちなのですね。うらやましいなぁ。私も一つほしいです。学生実験で使ったのが最後、30年以上前です・・・

      7100だと受信時にもかなり平坦な特性になっていそうだと感じています。ただ、それでも若干は同様にWSJT-Xのデジタルゲインで修正することはありますが・・・SCU17+FT450Dほどではありませんね。

      安物USBオーディオ+アイソレーショントランスのインタフェースをFT817につないで半年くらい運用していましたが、その頃は大きめのツマミをつけた可変抵抗をケースにつけていたので今から思えばあれが一番楽でした。

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    2. アンテナ調整に必要といって、アンテナアナライザを買い、
      コイルのインダクタンスが分からないと言って、LCRメーターを買い、
      テスターでは信号が分からないと言って、デジタルオシロを買いました。
      猫に鰹節と思って買ってみたら、実は小判のようなものです。(笑)

      でも今のデジタルオシロの性能はスゴイです。
      標本化の欠点さえ押さえておけば、周期も実効値も表示されますし、FFTもできます。
      50MHz、1ギガサンプリングで5万円強と、安くてお勧めです。
      http://jp.tek.com/oscilloscope/tbs1000b-digital-storage-oscilloscope

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      1. 埼玉工業大学でリカレント教育というのををやっていて、一コマ1万円で半年受講できます。
        さらに、大学の図書館も使い放題なのです。
        若い学生さんと一緒に実験を受講したことも、デジタルオシロを買う一つのキッカケになりました。

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        1. 知識欲に頭が下がる思いです。
          このところ会社に忙殺されていて、新しい知識を仕入れるのをサボっておりました。
          今は逐電中、もとい、充電中なのですが、しばらくまた色々と勉強せねば。

          私は大学が電気系学科でコンピュータ専攻でした。中途半端な電気電子回路の知識だけはございます。
          実はこれから1、2年内に1陸技取得を目標にしてみようかともちょっと考えております。
          来年1月の試験が今月受け付け中のはずなのですが、準備が間に合いそうにないので今回も見送りそうです・・・(一発4科目は難しそうなので、2科目ずつで狙っています)

          ・・・ただ申し込まないと勉強しないというのも事実なんですよね。

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      2. 根岸さん

        無線を再開して、昔よりも自作に興味が出てきております。オシロがあると一目瞭然という事も多そうで、是非ほしいなぁと思っていますが・・・

        また、実家の現在のアンテナも仮設状態ですので、しっかりしたタワーがほしいなぁと、物欲満開で困ります。

        ただ、8の方にいますと、パーツの買い出しは通販になってしまいますから、自作系の物欲はちょっとおさまっておりますですhi

        今月に入って磁気嵐・中緯度オーロラが出るような状況が続いており、あまりQSOも出来ていないので、物欲が起きないようにこの数日はプレミア12(野球の国際大会)の中継ばかり見ております。今から思えば10月下旬はコンディションが良かったですね。

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  3. JT65HFを始めたいと四苦八苦しているものです。ご教授願いたくメールをさせていただいてもよろしいでしょうか。

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    1. 私で分かる範囲でしたらお答えできますが、JT65HFは最近使用しておりませんので、現在日本国内で有志の方が配布されているバージョンは分からない部分もございます。

      CQ誌で昨年から連載をされている筆者の方のユーザグループで日本語版を作成されているそうなので、私よりもそちらのチームの皆様の方が確実なサポートが可能かもしれません。

      http://jt65-dx.com/index.html

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