AH-4に10mのエレメントだと

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AH-4に限らず、アンテナ直下型のアンテナチューナーに10mのエレメントをつないだ場合ですが、10mが1/2波長の整数倍になる周波数で、給電点が高インピーダンスになるため、整合が取れません。アンテナチューナーの取扱説明書などに同様の表現が載っているはずです。

具体的には波長が20mになる15MHz, 10mになる30MHz、6.67mになる45MHz、5mになる60MHz・・・などです。

このうち、ハムバンドでは28MHz帯がきつそうに思います。

先達の方々のブログや著書を拝見すると9m台とか13m台あたりが比較的無難なようです。

アンテナチューナーが頑張ってくれるとマッチングが取れることは確かにあるのですが、その場合でも整合状態はかなり不安定だったり、最悪内部で何かのパーツの耐電圧を超えてしまってパーツが焼ける恐れもあります。

50Ω、100W出力で考えてみますと、50Ωで整合が取れている場合、チューナーの入り口にかかる電圧はP=E^2/ZですからE=√PZ=√5000=50√2(実効値)ボルト、振幅に直すと√2倍で100Vです。

チューナーを使って高インピーダンスに整合させる場合、仮に電力がすべて伝達され、給電点で2kΩのインピーダンスとすると(ちなみにSWRは50Ωに対して1:40になります)

E=√PZ=√(100 x 2000)=200√5ボルト(実効値)=200√10ボルト(振幅)≓660Vです。

つまり最大でこれくらいの電圧が、チューナー内部のどこか(おそらくはアンテナ側に入っているコンデンサの両端やリレー)にかかる可能性があるということです。

実際にはチューナー内部での損失もありますしここまでインピーダンスが高くなっていないかもしれませんが、コイルやコンデンサをオンオフしているリレーの耐圧を超えてしまう可能性があります。(コンデンサなどは1.2kV程度の耐圧のものを使ったりもするでしょうから比較的安心)

ループになっていないアンテナエレメントでは先端で電流がゼロ、電圧が最大となります。先端から1/4波長のところでは電流最大、電圧最低となります。その状態でオームの法則を考えれば、インピーダンス=電圧/電流ですから低くなりますが、電流が小さい場所ではインピーダンスが高くなり、電圧も大きくなることはおわかりですよね?

実際にエレメントを張っている状況で多少の同調周波数の上下があります。たとえば、近くの金属や建物の壁、エレメントの釣り竿へのまき付け具合など。その状態でアンテナチューナーを低電力で動作させてみて、マッチングにかかる時間が長かったり、マッチング後のSWRがあまり下がっていない場合などは、エレメント長が1/2波長の整数倍に近くなっている可能性を疑って、エレメント長の調整を行った方が良いです。

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AH-4/CG-3000などのATUでのアンテナエレメントの本数

このブログにいらしてくれた方の中で、AH-4 エレメント本数というキーワードでいらっしゃった方を見受けましたので・・・

自分の経験に基づいて記します。

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