FT8モード

1週間ほど前、WSJT-X 1.8RC1がリリースされました。普通はRCと言えば普通はβ版よりもリリース版に近いバージョンとなります。

このバージョンで、一回の送信が15秒で終わるFT8というモードが導入されました。帯域幅もJT9よりやや広いくらいですから、今後の普及が期待されますね。

諸元が固まり切ってない部分もある様なので、まだ私は申請していません。(申請か届けかは、総通の判断ですから、とりあえず申請と書いています。エリアによっては届出で済むかもしれませんが、北海道は内容に変更が無くても審査の上で新しい免許状が発給されますので、扱いとしては申請っぽいですね)

RC2で安定する様なら諸元を作成して申請の予定です。

しかし、デコード完了から次の送信までの間が短そうなので、デコード前の受信中に取り得る選択肢をスタンバイしておく必要がありそうですね。

広告

JT65/JT9入門の2: とりあえず受信してみましょう

前回は私の環境での実績を紹介して、さらにQSLとかアワードの話などを簡単に追加で記しました。

それをみなさんの手元でも確認できると1番わかりやすいと思いますので、まずは受信してみるのがわかりやすいと考えます。

メニューとか画面表示が英語なのでとっつきがわるいかもしれませんが、以下、このシリーズでは本家とも言えるWSJT-X(これを書いている時点での最新版は1.6ですが、そろそろ出てから半年になるので1.7RCが来ても良さそうです)を使います。

JT65は約180Hz程度の帯域を使うモード、JT9はさらに狭い30Hz程度の帯域を使うモードで、後者の方が数デシベル程度S/N的に有利なようです。

WSJT-Xの特徴

  • HF〜50MHzでよく使われるJT65モードとJT9モードの両方が使える(他にも自前ビーコンとも言えるWSPRや、EME?などで使われるらしいJT4モードなども使えますが、このシリーズでは取り上げません)
  • JT65では他のアプリと比べて信号の被りに少し強い
  • デコード結果にお化けが少ない
  • 本家なので送信内容の解釈結果などはこちらがスタンダード
  • 便利な機能は少し控えめ

WSJT-Xの他には、よく使われているものには次の3つがあります。いずれもJT65のみ対応です。

  • JT65-HF …開発が終了しており今後改善の見込みはない。混信に弱い。
  • JT65-HF HB9HQX版 …上記の独自性発展版。最近混信に強くなりつつあり、弱い信号のデコードには強いが、一部形式のメッセージのデコード結果が怪しかったりお化けが出ることがある。
  • JT65-HF comfort …ドイツの局により発展版が作られている前記JT65-HFの改良版です。ほとんど使ったことがないのでインプレは割愛します。

CQ誌の連載ではJT65-HFをまず取り上げているようです。
今後混雑も予想されますし、JT9に普及してほしいという希望もありますので、このシリーズではWSJT-Xを取り上げます。
また基本的にwindows版を取り上げます。linux/mac版もWSJT-Xそのものの操作や機能は同一ですが、オーディオデバイスや周辺ソフトのラインナップが異なります。現状ではwindows版が充実しています。

事前準備

必要なもの

  • パソコン(2012年頃以降のcore i3 CPU以上が良いと思います)
  • 受信機と必要に応じオーディオインタフェース
  • 受信機とパソコン(またはオーディオインタフェース)をつなぐケーブル

もし、pskやSSTV、またはAFSKでRTTY運用するためのインタフェースをお持ちならそれをそのまま使えます。
また2010年頃以降に出た無線機なら大体はUSBケーブルだけでパソコンと接続できると思われます。
もう少し古いリグだと、無線機からのオーディオ信号をパソコンに繋ぐためには、オーディオのケーブルが必要です。
スピーカー端子からパソコンのマイク/ライン入力にケーブルをつないでください。

リグをUSBでパソコンに繋ぐ方法はリグの取説を参照してください。
デジタル通信用のインタフェース(例えば八重洲のSCU-17など)の場合は、インタフェースの取説を参照してください。

この回では送信のための制御までは行いませんので、オーディオだけパソコンに取り込めれば十分です。

“JT65/JT9入門の2: とりあえず受信してみましょう” の続きを読む

不思議なウォーターフォール

6mのJT65に出るようになってから不思議な現象があります。

下記のようなウォーターフォールになることがあります。

不思議

これは同じ局のCQの送信ですが、真ん中に映っている回だけ、なぜか数十ヘルツ程度下にさらに下に向かって下がって行く信号となっています。

これはWSJT-Xのウォーターフォールなのですが、HB9HQX版でも同様ですし、実際の信号を聞いていてもビートが聞これますので、少なくとも受信段の検波前で起きている現象です。また、上と下では発生していないので、いつも発生するわけではありません。

このウォーターフォールではわかりませんが、他の局の信号も受信しているときには、この症状が起こる局と起こらない局があります。

原因がわかりません。ドップラーシフトの様にも見えますが、通常は下にさがるだけなのでそれだけでも変ですし、ましてや数十ヘルツのシフトを起こすようなドップラーシフトってどれくらいの速度が必要でしょう?

これが出るとたまにデコード不可能になることがあります。

 

そして上記は50.2764にQRGをセットした状態です。赤く太く見えているのはLANからの漏れのようです。

これらのせいでプリアンプを入れるとノイズレベル3~4程度となっています・・・

検索語から「wsjt-65の送信の方法」「wsjt-x e-qsl」二回目

WSJT-XからeQSLの送信についての部分を二回目として記します。

後半は少しだけDX lab suiteのお話つきです。

まず、WSJT-XにはeQSLを送信する機能は内蔵されていませんので、協調して動くJTalertを使います。JTalertは昔から一緒に使われてきているようで、WSJT-Xのオンラインマニュアルにも数カ所で名前が出てきます。たとえば11章や12章です。

JTalertとWSJT-Xを連動させる

今日(2016/05/26)、JTalertのアップデートが出て、2.7.3になりましたが、WSJT-Xの方のとあるオプションがオフになっていると警告が出るようになりました。

JTalert-3

“検索語から「wsjt-65の送信の方法」「wsjt-x e-qsl」二回目” の続きを読む

検索語から「wsjt-65の送信の方法」「wsjt-x e-qsl」一回目

検索語で掲題のものがありました。

2回に分けて説明します。

ただし、私の環境はちょっと変なので、スクリーンショットの通りに設定して動かすには、色々インストールするものが必要になると思います。

WSJT-Xはすでにインストール済みとして、最低限”JTalert”をインストールし、WSJT-X向けのJTalertが起動するようにしてください。

※WSJT-Xで交信するだけならJTalert(JTalertX)は不要です。eQSLに自動でQSLを送信したり、その他のオンラインのログサービス(LoTWを除く)に自動でログを送信する場合に、WSJT-XではJTalertと連携させる必要があります。

今回の説明ではターボハムログとの連携については説明しません。

“検索語から「wsjt-65の送信の方法」「wsjt-x e-qsl」一回目” の続きを読む

「jt9 の電波が出ない」という検索語

JT9とありますからWSJT-Xの話題、しかも最新の1.6での話題だと思います。

基本的には、JT65やWSPRでの電波の発射ができるようになっていれば無線機との接続は完了しているはずなので、別の理由で電波が出ていないでしょう。

たとえば、JT9にする際に、リグの側で何かを触ってしまってUSB-DATA(DATA-U)モードではなく 単なるUSBモードにしてしまっているとか。このようなリグ設定のミスでない場合、WSJT-X 1.6での仕様変更にはまっている可能性があります。

WSJT-X 1.5では JT65とJT9あるいはJT65/JT9モードの切り替えにより、リグ側に送るQRG周波数の変更がありませんでした。そのため、自分で+2kHzボタンを押したり、リグ側で自分で1kHz程度あげたりして運用しました。

WSJT-X 1.6では、WSPR/JT65/JT9のそれぞれのモードに切り替えた場合には、バンド毎に設定してある、それぞれのモード用の周波数に勝手に変更されるように仕様が変わっています。JT65+JT9のモードで使う場合には周波数はJT65と同一のものとなります。

同一バンド内で複数のJT65周波数を設定していると、モード切替でJT65にした場合には、記述が上にある方(=周波数が低い方)に変更されるようになっていると思います。日本国内なら、7MHzで7.041MHzと7.076MHzの両方をリストに入れている方がほとんどと思いますので、モードを切り替えると7.041に連れていかれるケースがあるはずです。

さて、本題に戻ると、JT9の電波が出ない、というのは、JT9で送信可能状態にならないということではないかと推測します。また、おそらくバンドは50MHzではありませんか?

答を書いてしまうと、WSJT-X 1.6は、初期状態では50MHzバンドではJT9の周波数が設定されていませんから、6mを選択している状態でモードとして JT9 を選択すると、QRG周波数をセットできずに送信不可状態になります。回避策は、JT9の運用周波数を周波数リストに追加する(たとえば50.278MHzをJT9で追加する)か、モードとしてはJT9+JT65を選択して、自分でDF表示の上のボタンをクリックしてJT65/JT9の送信を切り替えるかです。

私個人のおすすめはJT9+JT65モードでの運用です。

WSJT-X設定備忘録的メモ(FT450D, FT817ND, DX lab commander)

いくつか再設定でどつぼったので備忘録的にメモ。

PTTの設定

FT450DではUSBモードでCATでPTTを行うとマイク入力になる。PTTをRTS(SCU-17)で行い、データ端子でPTTをオンにすると背面のデータ端子からのオーディオが変調信号として使われる。

FT817NDでデータ端子にPTTが出ていないケーブル/インタフェースの場合はモードをDIGI(USER-U)にしてCATでPTTをオンにすると変調はデータ端子の信号から入る。

WSJT-Xのいつもの設定

Clear DX call after logging をオンにすると、LOG QSOの結果DXコールがクリアされ、次回送信が「CQ」となる。連続QSOの時は便利。これを忘れると最後の送信内容を繰り返すので注意。

Commander

すくなくとも現時点のバージョンでは、複数のWSJT-Xでアクセスすると同じ周波数が設定されてしまう不具合がある。Commanderの側でそれぞれのリグ毎に別ポートをListenするような設定ができるようになるまで、複数のWSJT-Xでcommanderを指定してそれぞれのリグをアクセスするのは無理。作者に依頼してみるか?

現在は、片方で周波数設定やCATにHamLibを使うことで回避。