昨日のシミュレーションで作り始めようと思ったのですが、ふと気になった物が一つ。
それはブームの影響です。
八木アンテナの場合は基本的には電圧が0の近傍でブームに取りつけることが多いし、エレメントに直角なので影響がほぼ無視されているケースが多いだろうと想像します。私も普段はこのあたりは無視してシミュレーションを実施しています。
しかし、H-ヘンテナだと、今回の場合は給電部の水平エレメント(H字の水平部分)が、ブームから4cm程度しか離れていません。つまり1/16 λ程度しか離れていない平行な導体棒となりますので、ここに多少の影響がありそうです。
タダOMのページよりL字アングルの丸パイプ換算の数値をそのまま拝借して4mm径のパイプとして計算してみます。
http://www.zcr.jp/b/?date=20090502
すると、結果省略しますが、昨日のデータからは、1)SWRの最低点が低い方にずれる 2)フロントゲインとF/B比が少し改善される 3)インピーダンスのR分が200Ωから190Ωに低下する、という現象となりました。
パイプをエレメントから0.5mm離して配置し、再び妥協点を「最適化」で探します。今回のエレメントは一応ブームからは(少なくとも直流的には)フロートとしますので、こうしました。
※設定ファイルにミスがあり、ブームとエレメントがオーバーラップしています。後日別エントリーで修正版を掲載します。2016/10/21 2:18 →このオーバーラップの影響はシミュレーションには大きくは影響しませんでした。
結果は以下の通り。
まず、電流分布はこんなです。
“430MHz帯用 H-hentennaの4 ブームの影響” の続きを読む →